- とっちゃんぼうや
立石の居酒屋はアミューズメント
藤
そう、ここ。とっちゃんぼうや。知る人ぞ知る立石の名店。
白
よく会いますよね。ここはお父さんとお母さんの気さくなところがいいですよね。メニュー…何種類あるんだろう。
(奥から約88種類かなあ、というお父さんの声を聞いて)
藤
もっとあるんじゃないの?絶対あるよ。
白
毎月のメニューとか入れると超えますよね。その中でも頼んでほしいのは「オムライス」。お父さんに頼んだら何でもケチャップでメッセージを書いてもらえますから。
藤
んじゃ、試しに「葛飾読本」でやってもらおうよ。
(しばらくして出てきたのが右写真)
白
ほら、できた!・・・ちょっと葛の字が難しかったかな・・・。でも、味は最高でしょ!
藤
ついついお父さんが面白くて1人でも来ちゃう。最後は店のみんながお父さんを通じて友達になっちゃう。
白
そう、そこで生まれるコミュニケーションがいいですよね。まさに遊園地のような楽しさがありますよ。
藤
まだ発掘されていない「王家の谷」のような居酒屋もある。それがまた立石の居酒屋の面白さなんだよね。
- 牛坊
コツはタレを掛ける
白
安いっ!一品990円で食べられるものではないですよね。もつ焼きばかりが雑誌でも目立つけど、牛坊の焼肉の鮮度は格別ですよね。
藤
ザブトンや肩ロースなどここだけの価格で食べられるから嬉しい。家族だけじゃなくて、会社の若いスタッフと来てもモチベーションが上がるよね。「よしっ、明日も頑張ろう!」って、やっぱり焼肉はご褒美のイメージがあるから。中でもぜひ食べてもらいたいのが、この山もりのサラダ。なんか罪悪感が薄れるでしょ?「俺はこんなに野菜喰ったんだから、焼肉いっぱい食べてもいいでしょう!」って。
白
確かに感じるよね。そしてその後の焼肉は、お店特製のタレがよく合う!
藤
そこでこの食べきったタレ。これをもやしのおかゆにかけるのが僕のオススメ。肉の味が染みて、おかゆに深みが出るんだよね。牛坊にきたら遠慮なくガツガツ食べるのが礼儀。
- まねきねこ
マスターのギターとラビオリ…
でも居酒屋なんです!
白
立石では本当に面白い店が多いんですが、ここのラビオリは天下一品。「電気ブラン」で有名な浅草の神谷バーに昔ラビオリがあったんだけど、それを上回るのがまねきねこのラビオリ。また一緒に頼みたいのが激辛のチョリソー。辛めでピリッとした味が、これがまたお酒の進む一品。昼はママとパパの2人で定食をやっているんだけど、お昼はもちろん〆の一杯という場合にもOK。ママの笑顔がホッとさせてくれるんです。また、週末になるとパパがクラシックギターの腕前を披露してくれることも。本当にここ、居酒屋?って思うくらいとても面白い場所なんです。
藤
立石にはほかにも「ここ居酒屋?」っていう面白い店が多くあるよね。それが立石の魅力かも。ジャンルに囚われない、楽しいサービスが待っているよね。
- 酒処 春夏秋冬
〆はスナックで一杯。
ここも人との飲みニケーションで温まる
藤
立石は呑んべ横丁を中心にスナックが多いけど。
白
多いですよね。若い人もいれば、いい年齢のママさんまで様々。
藤
カラオケがメインの酒処 春夏秋冬は明朗会計。平日ならカラオケと飲み放題がついて男性2時間・2000円!だから最後に飲みながら気持ちよ~くマイクを持つのにいいかもしれない。あと、ここのオススメはマスターお手製のやきそば。半熟玉子を崩しながら食べると、まろやかでおいしいんだよね。
白
1人で飲みに来ると、誰かと話したいなと思うことがあるんですけど、こういう店の場合はお店に誰かいるから楽しくお酒が飲める。また世代や職業を超えて飲むことができる。そんなとき作業着を着てたりすると結構親近感を持ってもらえて気軽に声を掛けてくれたりする(笑)
藤
立石の飲み屋の良さって、人とコミュニケーションがすぐ取れるところ。いろんな飲み仲間が声を掛けてくれて、そこから色々な会話が生まれる。もちろん、それを賑やかにしてくれるつまみや酒の文化も大事だけど、その文化を発展させるのはやっぱ人なんだよね。
白
そう。いろんな先輩や後輩の話って面白い。酒を飲みながらお互い距離を縮めて会話するのがいいですよね。最近じゃ「宇ち多」で毎週定期的に集まって飲む機会があるんです。仕事も住んでいる場所も違うのに「今日も来たんだ!」って挨拶してお互い酒を飲む。しかも気づけば息子の友達のお父さんだったりと交流の幅が広がったり。
藤
そんな人と会う街っていう意味では、立石って面白い街だよね。
- 吉祥寺いせや総本店 立石支店
子どもを連れて来られる居酒屋もあるんです
藤
他にもご紹介したいお店がこちら「吉祥寺いせや総本店 立石支店」。その名の通り、本店は吉祥寺にあり、80年以上の歴史を刻んだ老舗です。そんな名店が昨年立石にできたんですよ。
白
ここはまだ来たことなかったなぁ。
藤
店主の兄弟二人は揃って本店で修行したので、味も本店に負けないおいしさ。何より本店でも人気の大振りな手作りシュウマイがここでも食べられるのは嬉しいよね。
白
この店には家族連れも来るみたいですね。うちはまだ子どもが小さいですが、食事に居酒屋使うことも多くて。でも居酒屋ってほとんどが子ども連れではキビしいですよね。ここのメニューはどれも安いし、家族連れだけじゃなくサラリーマンにも人気がありそう。
藤
ここのシュウマイは子どもたちにも大人気ですよ。ちなみに僕のオススメはもつ煮込み。居酒屋の定番メニューだけど、モツが肉厚でボリュームあるので家族でつまんでも大満足じゃないかな。うちの子どもはもう大きいんだけど、居酒屋にはまるで興味なし。「一緒に行こう」って誘っても全然来てくれないから残念。もつ煮込みやもつ焼きって、この土地の郷土料理だと思うから一緒に楽しみたいんだけどね。
白
うちはまだ小さいし場所を選ぶけれど、行ったお店では楽しくいろんなものを食べてますね。「大人の食べるものが好きだ」って、もう呑んべぇの気質が見え隠れしてますよ!自分の小さい頃もそうでしたから、血は争えませんね(笑)。という訳でうちでは呑んべぇの英才教育を始めています。
- <コラム>七ツ海
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立石で50年伝統の味 山盛り具材に心踊る
主役の鍋は嬉しい事に1人前からもオ-ダ-可能。
1人用にカウンタ-他、座敷は最大15人まで収容可能。
地元で愛され続けて50年という「七ツ海」。看板料理は鶏ガラとトンコツをじっくり煮立てて作る、白濁ス-プが特
徴の「ちゃんこ鍋」(1,400円)だ。運ばれる鍋を見てビックリ。彩り映える具材は、ニラに椎茸、白菜、豚肉、鳥団子、銀ダラなど実に9種類にも及ぶ。ぐつぐつと煮立てたら、こちらのもう一つの自慢であるたっぷり薬味で頂きたい。
「醤油に酢、そして昆布出汁を合わせて作りました」という自家製ポン酢にもみじおろしをタップリ入れ、すりゴマと刻
みネギを散らし熱々をどうぞ。厳選されたふくよかな地酒と共に味わえば感動モノの美味しさだ。
標準でもこの豪華さだが、油揚げや鶏肉といったトッピング類も充実。最後は雑炊や中華麺で、この絶品ス-プを
余すこと無く味わいたい。こうした専門店ならではのおもてなしに、身も心も温まるハズだ。