葛飾区にある「不思議」、ご存知ですか?写真を見て「あぁ!」という人も多いでしょう。そう、立石の由来にもなった「立石様」。現在、住宅街のポコッと出現する児童公園の中にあります。それでは言い伝えを少し。その石は房州石と呼ばれる凝灰岩(ぎょうかいがん)であるそうですが、掘っても掘ってもその全貌が見られない。そんなところから「根有り石」とも呼ばれているそうです。なんでも、この石の発掘作業に携わった人々が次々と謎の疫病にかかってしまったとか。「もしやこれは祟りではないか!?」と直ちに発掘を中止。ここからさまざまな言い伝えが今に残り、現在でも地域の信仰の対象となっています。
さて、その立石様の実物はいかに?そう思い児童公園の中に入ろうとしたら・・・!!我がだんごが鳥居に引っ掛かるではないか!私の身長やだんごの大きさなどを鑑みて、その高さ推定170cm!背の低い鳥居でございます。立石様が鎮座する児童公園はなんとも穏やかな空間。くねっとしたすべり台あり、カラフルなブランコもありました。そんな穏やかな光景とはウラハラに、ある意味異質でなんとも摩訶不思議なミニ鳥居があるではありませんか!目測推定で高さ140cmほど。その先には厳重に囲われたサンクチュアリがありました!
恐る恐る立石様をのぞくと・・・えっ!?低っっっ!!なんでも江戸時代には60cm以上高さがあったと言われていますが、後世、この奇石を削ってお守りにすると病気に効くとか、日清・日露戦争時には弾除けになると言われていたとか、はたまた地盤沈下が災いしたとか。さまざまな話しが残っていますが、現在では地表から数cm顔を出すのみとなってしまいました。そして立石さまの奥には立石稲荷神社の石祠がひっそりと。まるでこの立石様を、この児童公園を見守っているかのように。ちょっと不思議な児童公園のちょっと不思議な石のお話しでした。